秋に読みたい本の紹介5選!心地よい季節感と共に想像力を豊かに

秋といえばみなさん何を思い浮かべますか?本、映画、食べ物、アウトドア等、様々な要素を浮かべる方も多いと思いますが、この記事では「読書と言えば?」という質問の答えを代表とする「本」についておすすめの作品たちを紹介していきます。秋という季節にぴったりな作品達を紹介していくので、この秋読む本の参考にしてみてくださいね。

出典:https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/kazukihiro0803DSCF5584_TP_V.jpg

●夏の暑さが残るどろっとさと秋の寂しさを同時に感じられる「ナラタージュ」
まず紹介するのはナラタージュ。有村架純さんと松本潤さんで実写映画化された作品でもあります。
こちらは恋愛小説。主人公である女子高校生が高校時代に所属していた部活の顧問と、その女子高生の恋愛物語です。この説明だけ聞くと、10代の恋愛にありがちなピュアッピュアな恋愛小説のように思いますが、冒頭の文章とそれ以降の内容を読み進めていく経過と共に、「少女が大人のどろっとした恋愛のドアを開いてしまう」という感情を読み手に感じさせる内容となっていることに気づかされます。

秋のあのまだ残る夏のどろっとさと秋の過ごしやすさが入り混じり合ったような感覚が秋にぴったりです。読み手がそれまでにどんな恋愛経験をしてきたかによって、読んでいる時の心情は変わると思いますが、ピュアだけど大人の恋愛でありがちなどろっとさも感じることができるので、刺激が欲しい方にもオススメですよ。

●芸術に関わる登場人物達の暖かく奇怪な日常を覗こう「地図と領土」
続いては地図と領土。こちらの小説を説明するのは少し難しいのですが、ミステリー要素も含んだ全体的に芸術を感じさせてくれる洋書、と私は説明します。登場人物が画家だったりモデルだったり建築家だったり小説家だったり、でてくる単語も芸術に関するものだったりで、その道が好きな人には共鳴する内容だなあと感じます。

読み進めていくと同時にこの小説の世界観のセンスに魅了されていきますし、アクションや王道タイプの小説が好きな方がこの作品を読むと、今までとは違う感性を引き出される感覚になること間違いなしです。

●芸術の国フランスの気品ある生活を堪能できる「フランス人は服を10着しか着ない」シリーズ
続いては「フランス人は服を10着しか着ない」シリーズです。漫画化もされている、シリーズを通して特に女性に人気な作品となっているので、こちらの本を知っている方は多いと思います。これまでアメリカ人の大胆な生活をしていた著者がフランス貴族の家にホームステイしたことをきっかけに、その家庭ならではのフランス流のシンプルで情熱的な生活に魅了され、心まで変わっていくというお話です。

読んでいるだけでフランスに行ったような高貴な気分になれますし、それまで男っぽい私が生活に女性らしさや気品さを取り入れようと頑張れた一冊ですから、女子力ではなく「女性力」をこの秋から上げていきたい方にはぴったりです。キュンとくる恋愛の手法もちょっぴり描かれている「気品ある女性になりたい」人にオススメなプチエッセイのような一冊ですよ。女性の”綺麗”の秘密を知りたい男性にもぴったりの一冊。

●世界が滅亡するならあなたは何をしますか?哀愁漂う夕方にぴったりな「終末のフール」
続いては伊坂幸太郎の「終末のフール」です。世界が惑星によって滅亡してしまうと予告されたら人類はどうするのか?という部分にスポットを当てた短編集です。夫婦、家族、友人、恋人、たくさんの人間関係のトラブルやあるあるを、この「地球滅亡までの終焉」というテーマが良きスパイスとなり物語が進んでいきます。ですので、読み手である私たちの現実世界がもし明日滅亡するなら自分はどうするのか?、という部分を考えることができます。

もし、最近人間関係に悩んでいて、疲れていたり「消えたい」と思っていたりする方には是非お勧めしたい一冊です。秋に良く見かける「明日には地球がなくなってしまいそうなくらい真っ赤で美しい夕日」を見かけた時にも読みたくなる一冊です。

●優しい言葉達に日頃の疲れがふんわり癒される「優しすぎる君へ」
続いては、てんつく著者の「優しすぎる君へ」です。夏が終わり季節的にとても落ち着いていく中で、なんだか心の奥まで冷え切ってしまいそうな瞬間に出会う事はありませんか?この本は、そんな時に感じる不安や悲しみや孤独感を優しく安全な位置まで救い上げてくれる、そんな詩集です。また、季節的な影響だけじゃなく、人間関係で疲れた時や慢性的な悲しみにも良きお薬となってくれるので、「とにかく理由がわからないけどなんか苦しい」そんな時にもオススメです。

私は、大手企業の仕事を病気で退職することになった時に、居場所がない状態でした。そんな時、古くからの友人がこの1冊をプレゼントしてくれたことがきっかけでこの本に収録されている優しい詩達に出会い思わず泣いてしまい、その後は涙が止まらない状態になりました。その後は心がほぐされて、「これから頑張ろう」じゃなくて「まず、私は私のままでいいんだ。」という、今の自分や状況全てを肯定できる材料にすることができたので、自身の経験からもとってもオススメできる作品です。

この記事では秋に読みたい本を5冊紹介していきました。読書の秋ですから、自分のその時の心情を満たしてくれるような一冊に出会えると良いですよね。この記事が、その手助けになれることを祈って、このあたりで失礼いたします!

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